「ファクタリングの手数料ってどのくらいなんだろう?」
「ファクタリング会社の手数料が異常に高くて怪しい... 相手が悪質業者か確かめる方法を知りたい」
そんな疑問をもったあなたのために、この記事ではファクタリングの手数料の仕組みや相場、手数料から分かる悪質ファクタリング会社の特徴についてご紹介します。
専門家の力を借りながら、落ち着いて問題を解決していきましょう。
- ファクタリングの手数料とは
- ファクタリングの手数料の相場が決まる仕組み
- ファクタリングの手数料の相場
- 種類別のファクタリングの手数料の相場
- 相場を大幅に超えていると悪質ファクタリングの可能性が高い
- まとめ:ファクタリングの手数料の相場を詳しく解説【悪質ファクタリングの可能性】
ファクタリングでお悩みなら
シン・イストワール法律事務所へ 今すぐ
無料相談!
「弁護士に相談したらタダじゃすまないぞ!」
と脅されていても安心してご相談ください。 シン・イストワール法律事務所があなたを闇金から全力で守ります!
※ 債務整理受任に関しては弁護士との面談が必要ですが、諸事情により面談が困難な方はお気軽にご相談ください。 ファクタリングの手数料とは
ファクタリングの利用時には、手数料がかかります。
手数料の設定はファクタリング会社によって異なりますが、大きく分けて以下の二通りです。
- 「ファクタリング手数料」などの名目で一括で請求するもの
- 売掛金額面に対する買取手数料に加え、取引ごとにかかる諸費用を請求するもの
多くのファクタリング会社は、1の設定を採用しています。
その場合、2で請求される諸費用も全て「ファクタリング手数料」に含まれているということです。
手数料の内訳
ファクタリング手数料に含まれる諸費用の内訳は、どうなっているのでしょうか。
多くのファクタリングに共通する費用は、以下の通りです。
ファクタリングの手数料の内訳
- 登記費用
- ファクタリング会社の事務的な経費等
- 基本手数料
- その他費用
それでは順番にご説明します。
手数料の内訳① 登記費用
2社間ファクタリングでは、ファクタリング後に債権譲渡登記を行います。
このとき、登記手続きを司法書士に依頼するため、司法書士報酬が発生します。
司法書士報酬の相場は5~10万円程度と考えてください。
同時に、登録免許税として7,500円がかかります。
ファクタリングする売掛金の額面金額が小さい場合、登記費用の負担が大きくなるため注意が必要です。
手数料の内訳② ファクタリング会社の事務的な経費等
事務手数料は、買取金額によって変動することが多く、大抵は数万円程度に設定されています。
一例を挙げると、某ファクタリング会社が設定する事務手数料は以下の通りです。
買取金額 | 事務手数料 |
100万円以下 | 1万円 |
101万円~200万円 | 2万円 |
201万円~300万円 | 3万円 |
301万円~400万円 | 4万円 |
500万円以上 | 5万円 |
買取金額の約100分の1程度の事務手数料が請求されることが分かります。
手数料の内訳③ 基本手数料
基本手数料は、ファクタリング手数料のうち最も大きな割合を占める手数料です。
「買取手数料」などと呼ばれることも多く、パーセンテージで表示されるのが一般的です。
例えば、手数料率10%の条件で、額面金額100万円の売掛金をファクタリングする場合、基本手数料は10万円となります(100万円×10%=10万円)。
なお、手数料率はファクタリングする売掛金の額面金額に対するものであり、複数の要素によって変動します。
ファクタリング会社ごとの設定も異なるため、手数料の仕組みをよく理解しておくことが大切です(詳しくは後述)。
手数料の内訳④ その他費用
その他の費用も簡単にみておきましょう。
ファクタリング方式や、手続きの方法などによって異なりますが、以下の費用も請求される可能性があります。
- 出張費
オンラインファクタリングでなければ、ファクタリング契約は対面で交わします。ファクタリング会社のスタッフが利用会社を訪問する場合、出張費を請求されることがあります。 - 印紙代
契約書には印紙を貼り付けるため、買取金額に応じて印紙代が発生します。オンラインファクタリングは電子契約を交わすため、印紙代は不要です。 - 振込手数料
買取代金を振り込んでもらう際の振込手数料です。
手数料に消費税はかからない
手数料の中で特に気を付けるべき点は「消費税」の有無です。
ファクタリングに伴う税金について、国税庁の公式ホームページには以下のように記載されています。
金銭債権の譲り受けの際に債権者から徴収する割引料、保証料又は手数料は、その名目の如何にかかわらず、金銭債権の譲受対価として非課税となります。
出典:国税庁「金銭債権の買取り等に対する課税関係」
売掛金は金銭債権の一種であり、ファクタリングは「利用会社からファクタリング会社へ売掛金を譲渡する債権譲渡取引」にあたります。
したがって、国税庁の見解からもわかる通り、ファクタリング手数料に消費税はかかりません。
もし、ファクタリング手数料の内訳に「消費税」と記載されている場合には、悪質業者の可能性を疑いましょう。
そういったファクタリング会社は消費税の名目で、できるだけ多くの手数料を稼ごうとしている可能性が高いです。
ファクタリングの手数料の相場が決まる仕組み
ファクタリング手数料は、ファクタリング会社が行う審査の内容によって決定しています。
具体的には、どのように決められているのでしょうか。
ファクタリング手数料は、以下のように複数の要素によって変動します。
ファクタリングの手数料の相場が決まる仕組み
- 売掛先の信用力
- 2社間取引か3社間取引か
- 初めてのファクタリングか、2回目以降か
- 売掛金の金額が高いか低いか
それでは順番にご説明します。
1. 売掛先の信用力
ファクタリング手数料を左右する最大の要素は、売掛先の信用力です。
「売掛先の信用力」とは「売掛先の支払い能力」、つまり「ファクタリング会社が買い取った売掛金を、売掛先が、支払い期日に問題なく支払える能力」のことです。
ファクタリング契約には償還請求権がないため、回収不能時の損失は全てファクタリング会社の負担となります。
売掛先の信用力によって、ファクタリング会社が負担するリスクが変わってくるのです。
全てのビジネスは、リスクとリターンのバランスによって成り立っています。
リスクが低ければリターンが低くとも採算を取ることができ、リスクが高ければリターンを高めるか、案件そのものを回避するほかありません。
したがって
- 売掛先の信用力が高い⇒ファクタリング手数料が安くなる
- 売掛先の信用力が低い⇒ファクタリング手数料が高くなる
というように、売掛先の信用力に応じてファクタリング手数料が変動するわけです。
償還請求権:ファクタリングした売掛金が回収できなくなった時、ファクタリング会社から利用会社に売掛金の買い戻しを請求する権利のこと。
2. 2社間取引か3社間取引か
ファクタリング方式には、
- 利用会社とファクタリング会社の2社で取引する2社間ファクタリング
- 利用会社・ファクタリング会社・売掛先の3社で取引する3社間ファクタリング
の2種類があります。
基本的に、2社間ファクタリングは手数料が高く、3社間ファクタリングは手数料が安くなります。
ファクタリング会社にとって、2社間ファクタリングはリスクが高く、3社間ファクタリングはリスクが低いため、手数料にも差が生じます。
それぞれの相場は、以下の通りです。
- 2社間ファクタリング:10~30%
- 3社間ファクタリング:1~10%
ただし、近年普及しつつあるオンラインファクタリングの場合、2社間ファクタリングでありながら手数料が10%以下のサービスも増えています。
これは、AIの導入によって審査の効率が大幅に高まったり、電子契約を交わすことで対面取引の手間がなくなったりしたことで、手数料を大幅に引き下げても採算が取れるようになったからです。
3. 初めてのファクタリングか、2回目以降か
ファクタリングの利用回数によっても手数料が変動します。
初回利用の場合、ファクタリング会社のキャンペーンによって手数料が安くなるケースも多いです。
例えば「初回買取手数料50%割引」といったキャンペーンがあります。
また、2回目以降の継続利用であれば、ファクタリング会社は利用会社の情報をすでに把握しているため、初回に比べて手続きが簡単になります。
特に、同じ売掛先の売掛金を、同じファクタリング会社でファクタリングする場合、有利な条件になりやすいです。
前回の買取時、ファクタリング会社はすでにその売掛先を審査し、「信用力に問題ない、買取可能」と判断しているわけです。
問題ないと分かっているだけに、手続きはさらに簡単になります。
ファクタリング会社としても、信用に問題のない売掛金は継続的に買い取りたいと考えますから、2回目以降の利用業者に対しては手数料で優遇することが多いのです。
4. 売掛金の金額が高いか低いか
売掛金の額面金額も手数料に大きく影響します。
ファクタリングを引き受ける際、ファクタリング会社は審査や契約などの業務負担を負います。
もちろん、支払い期日までの与信管理も必要です。
これらの業務負担は、売掛金の額面に関係なく、等しく生じるものです。
したがって、売掛金の額面金額が少額であればあるほど採算性が低下し、買取りが難しくなります。
買取るためには採算性を少しでも高める必要があり、手数料を高く設定せざるを得ないのです。
買取金額と手数料の関係について、某ファクタリング会社の手数料設定が参考になります。
売掛債権額 | ファクタリング手数料 |
~100万円 | 10%~ |
101万円~500万円 | 5%~ |
501万円~1000万円 | 2%~ |
1001万円以上 | 要相談 |
自社のファクタリング希望額に応じて、手数料がどのように変化するか、事前に把握した上で申し込むことが大切です。
種類別のファクタリングの手数料の相場
ここまで解説した手数料は、ファクタリングの中でも最も一般的な「買取ファクタリング」の手数料です。
このほか、ファクタリングには色々な種類があり、種類によって手数料相場が異なります。
ファクタリングの種類 | 手数料の相場 |
一括ファクタリング | 1%~10% |
医療ファクタリング | 1%~5% |
保証ファクタリング | 2%~15% |
国際ファクタリング | 0.7%~2.0% |
それぞれの種類の業者の手数料の詳細について見ていきましょう。
1. 一括ファクタリングの場合
一括ファクタリングは、買取ファクタリングとよく似たサービスです。
このため、ネット上では「一括ファクタリング=買取ファクタリング」とする情報も多いです。
しかし、特に「一括ファクタリング」の名称で取り扱う場合、某銀行の「一括ファクタリングシステム」のように、金融機関が取り扱うファクタリングサービスと考えるべきでしょう。
また、買取ファクタリングでは個々の売掛金をその都度売却するのに対し、一括ファクタリングは特定の売掛先の売掛金を一括で買い取ります。
例えば、利用会社が売掛先Aの売掛金を一括ファクタリングする場合、利用会社・売掛先A・金融機関の3社間で契約を結びます。
これにより、契約期間中に発生する売掛先Aの売掛金は、利用会社の好きな時に資金化できるようになります。
一括ファクタリングも買取ファクタリングも「売掛金を買い取るサービス」という点では同じですが、「包括的かどうか」という点で大きく異なるのです。
一括ファクタリングは3社間ファクタリングですから、手数料の相場は1~10%が目安となります。
2. 医療ファクタリングの場合
医療ファクタリングは、医療機関の医療債権を買い取るファクタリングサービスです。
各医療機関は、病院ならば診療報酬、薬局ならば調剤報酬などの債権を持っています。
買取ファクタリングの場合、債務者は民間の一般企業ですから、リスクによって手数料が大きく左右されます。
しかし、医療債権は国が支払うため、国家経済や医療システムが崩壊しない限り、回収不能に陥ることはありません。
手数料が低くても十分に採算が取れる優良案件ですから、医療ファクタリングの相場は1~5%と低く設定されています。
3. 保証ファクタリングの場合
保証ファクタリングは、一般的なファクタリングとは大きく異なるファクタリングサービスです。
保証ファクタリングの目的は、ファクタリング会社から売掛金の支払い保証を受け、売掛金の回収不能リスクを避けることです。
資金調達ではなく、保険を目的としたサービスといえます。
したがって、保証ファクタリングの手数料は保証料の意味合いが強く、年利換算で2~15%を支払います。
4. 国際ファクタリングの場合
国内企業と海外企業の取引において、国際ファクタリングが利用されるケースが増えています。
国際ファクタリングは、国内の企業が海外の企業に対して有する売掛金について、保証と早期資金化を同時に提供するファクタリングサービスです。
基本的な機能は売掛金の支払い保証ですが、希望に応じて早期資金化もできます。
国際ファクタリングの最大の特徴は、国内企業・海外企業・国内のファクタリング会社・海外(現地)のファクタリング会社の4社間で取引することです。
国際ファクタリングでは、国内と海外のファクタリング会社が連携するため、ファクタリング会社は海外とのコネクションが欠かせません。
このため、現時点で国際ファクタリングを取り扱っているのは、メガバンク系列のファクタリング会社だけです。
現地のファクタリング会社が調査した上で引き受けるため、回収不能リスクは低く、保証料(手数料)は月単位で0.7~2.0%程度と低めに設定されています。
ただし、このほかに信用調査費として1~3万円がかかります。
相場を大幅に超えていると悪質ファクタリングの可能性が高い
ファクタリング利用時には、提示された手数料を相場と比較することが大切です。
相場と比較することによって、悪質ファクタリング会社かどうかを見分ける参考材料となります。
悪質ファクタリング会社の見分け方
わかりやすいのが、相場を大幅に超える手数料を請求された場合です。
この場合、悪質ファクタリング会社の可能性が高いため注意してください。
もちろん、売掛先の信用に問題があるなど、正当な理由によって手数料が高くなることもあります。
そこで、手数料が相場よりも高い場合には、手数料の内訳を聞いてみましょう。
優良ファクタリング会社ならば、きちんと審査を行い、リスクを測定した上で手数料を設定するため、手数料の内訳と根拠をしっかり説明できます。
しかし、悪質ファクタリング会社にはそれが困難です。
なぜならば、手数料をできるだけ多く取ることだけを考えているからです。
このため、悪質ファクタリング会社に手数料の内訳を説明してもらうと、消費税が加算されていたり、よく分からない費用が含まれていたりすることがよくあります。
不明な項目が含まれている、説明に納得できないなどと感じたら、契約は見送った方が良いでしょう。
悪質ファクタリングで困った時は弁護士に相談しよう
悪質ファクタリング会社による被害として、
- 償還請求権付きであったため、売掛金の買い戻しを求められる
- 高額の手数料のほか、損害賠償・違約金などを請求され、厳しい取り立てを受ける
などが知られています。
万が一、悪質ファクタリング会社と契約してしまった場合には、弁護士に相談するのがベストです。
というのも悪質ファクタリング会社のほとんどは「ファクタリングを装った闇金業者」であり、違法性が高いです。
業者側も違法性を自覚しているため、弁護士の介入を恐れています。
弁護士を立てた会社と争うよりも、その会社からの取り立ては諦めて、一時的に身を潜めたり、他の会社にシフトしたりするのが普通です。
悪質ファクタリング会社でお困りの方はなるべく早い段階で弁護士に相談しましょう。
まとめ:ファクタリングの手数料の相場を詳しく解説【悪質ファクタリングの可能性】
- ファクタリング会社の手数料は登記費用や事務的な経費、基本手数料、出張費などで構成されている
- ファクタリング会社の手数料に消費税はかからない
- ファクタリングの手数料は売掛先の信用力やファクタリング取引の形態、売掛金の金額によって変動する
- 手数料の相場を大幅に超えているファクタリング会社は違法貸金業者の闇金の可能性が高い
- ファクタリング業界には悪質業者もいるので契約書や手数料をしっかり確認してから契約することが大切
- ファクタリング会社の被害で困ったら弁護士に相談するのがオススメ
今回はファクタリングの手数料の仕組みや相場、手数料から分かる悪質ファクタリング会社の特徴についてご紹介しました。
改めて今回紹介したファクタリングの手数料をまとめると以下のようになります。
- 2社間ファクタリング:10~30%
- 3社間ファクタリング:1~10%
他にも売掛金の信用力や取引回数、売掛金の金額などによって手数料は変動することがあります。
ただ、その手数料があまりにも大幅に相場を上回っている場合は、相手が違法貸金業者の闇金である可能性が高いです。
今一度あなたの周りのファクタリング会社が安全かどうか確認しておきましょう。
また、万が一悪徳ファクタリング会社を利用してしまった時は弁護士に相談することでスムーズに問題を解決することができます。
ファクタリング被害を弁護士に相談すると以下のようなメリットがあります。
- 取り立てがなくなる
- 分割・減額が可能
- 過払い金請求が可能な場合もある
- 和解合意書に対応してくれる
- 債権譲渡登記対応も可
相談には相当お金が掛かるのではないのか、またきちんと相談に乗ってくれるのだろうかと不安を抱えている人もいるかもしれません。
弁護士依頼にはもちろん費用は掛かりますが、業者に返済を続けるよりもずっと安い金額で済みます。
シン・イストワール法律事務所は、これまでに10,000件以上の借金問題を解決してまいりました。
ファクタリング問題のノウハウや経験が豊富なシン・イストワール法律事務所へ、まずはお気軽にご相談ください。
今なら電話・メールでの無料相談を受け付けております。
私達と一緒にファクタリング被害問題を解決させましょう!!
-
ファクタリング被害を弁護士に相談するメリットや注意点をご紹介
続きを見る
-
ファクタリングの契約書の注意点を細かく解説
続きを見る
-
悪質ファクタリング詐欺の手口を徹底解説【確認方法・対処法もご紹介】
続きを見る
-
ファクタリングと債権譲渡の違いを解説
続きを見る
-
ファクタリングは貸金業法違反になる?【詳しく解説】
続きを見る