闇金が「借金を返済できないなら名義貸しをしろ」と言ってきた。
「名義貸しをしたら借金の返済を待ってやる」と闇金に言われた。
今回はこのようなお悩みを解決していきます!
携帯電話契約や銀行口座の自分の名義を他人に渡すことを、名義貸しといいます。
名義貸しは、闇金などの違法な業者が利用者に持ち掛ける違法行為です。
本記事では、名義貸し詐欺の危険性、名義貸しトラブルの対処方法についてシン・イストワール法律事務所の弁護士が徹底解説していきます。
闇金に勧めてくる名義貸しは非常に厄介なトラブルで、闇金の被害者だったあなたが犯罪者になる危険があります。
闇金が関係した名義貸しトラブルでお悩みの方は、弁護士に相談して迅速に解決していきましょう。
この記事のテーマ
- 名義貸しとは?
- 名義貸しの危険性
- 名義貸しトラブルの解決方法
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※ 債務整理受任に関しては弁護士との面談が必要ですが、諸事情により面談が困難な方はお気軽にご相談ください。 1.名義貸しとは?
他人に自分の名義を貸すこと
名義貸しとは他者に自分の名義を貸すことをいいます。
具体的には携帯電話の名義、銀行口座の名義が該当します。
名義貸しは、自分に全く関係のない契約や取引に対して自分の名義を貸すことであり、犯罪行為です。
もし名義を渡してしまえば、自分の銀行口座や携帯電話が犯罪に悪用される可能性があります。
名義を貸した口座や携帯電話が犯罪に利用された場合、同一名義で新しく契約することが難しくなります。
つまり名義を貸すと、自分の名義が契約に使えなくなるリスクがあるのです。
さらに、名義を貸しただけでも「犯罪に加担した人物」とみなされ、一生残る前科がつく可能性もあると覚えておきましょう。
名義貸しに応じると「自分の名義が使えなくなる」「犯罪者とみなされる」危険性があるので、安易に応じないように注意しましょう。
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闇金が関わっていることが多い
一般的に名義貸しは、闇金などの犯罪組織がよく使う手口と言われています。
闇金の運営には、携帯電話、銀行口座、顧客リストの3つが必要不可欠です。
しかし、闇金などの違法業者は犯罪者なので、自分たちの名義で携帯電話や銀行口座を契約できません。
自分たちの名義が使えない代わりに、他人の名義を利用するのです。
「携帯電話、銀行口座の名義を貸してくれたら、返済を待ってやる」
「お金のない学生さんでも、名義を貸してくれるだけで簡単に稼げるよ」
このように勧誘されても、絶対に話に乗ってはいけません。
もし名義を渡してしまえば、自分の携帯電話や銀行口座が犯罪に悪用されるからです。
「返済期限を延ばす」「簡単に稼げる」など、目先の美味しい話についつい惹かれますが、自分の名義が使えなくなったり、最悪の場合には逮捕される危険性があります。
名義貸しは違法であると強く認識し、絶対に名義を貸さないよう心がけることが大切です。
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名義貸しに狙われやすい人の特徴
闇金は、以下のような人に対して名義貸しの話を持ちかけます。
- 闇金からの借金を滞納している人
- 過去に闇金を利用していた人
- お金に困っている学生
現在進行形で闇金から借金をしている人は「名義を貸してくれたら借金はチャラにする」などと誘われるでしょう。
闇金はもともと借金を完済させる気などなく、商売道具である携帯電話や銀行口座を得るために利用者を募っています。
違法利息で利用者を首の回らない状態にして、最終的に口座買取に応じさせる計画でいるのです。
過去に闇金を利用していた人に対して、闇金は「そろそろお金に困っていませんか?名義を売ってくれたら数万円の謝礼を出します」などと話を持ちかけます。
闇金に頼るほどお金に困っていたという事実から、またお金が必要になるだろうという目論見をもって接近してくるのです。
お金に困っている学生も闇金にとっては格好のカモです。
社会経験が少ない学生は契約や名義に関して関心が薄く、手っ取り早くお金を得られる話に乗ってきやすいという特徴があります。
近年は、アルバイトとして携帯電話の名義貸しに勧誘する事例が増えており、公的機関も注意を呼び掛けています。
気軽なアルバイトや借金目的での携帯電話の名義貸しに関する相談が、大学生から高齢者まで、幅広い年代で増えています。
- 「携帯電話不正利用防止法」では、自分名義で契約した携帯電話などを電話会社に無断で第三者に渡すことは禁じられています。
- 譲り渡した携帯電話が振り込め詐欺などの犯罪に使用された場合は、契約者本人も犯罪に加担したと見なされる恐れがあります。
- 利用料金や本体代金、解約料は契約者が支払わねばなりません。
引用:大阪府大東市「アルバイトのつもりが犯罪行為!? ~携帯電話の名義貸し~」
このように、闇金が名義貸しのターゲットにする人はあらかじめ決まっています。心当たりがある人は十分に注意しましょう。
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参考闇金の借金には完済できない仕組みがある!?
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2.名義貸しの危険性
ここまで、名義貸しには闇金が関わっていることが多く、ターゲットにされやすい人も決まっていると解説してきました。
では実際に名義を貸すとどのような危険性があるのか、携帯電話の名義を貸したケース、銀行口座の名義を貸したケースの2つに分けて具体的にご紹介します。
名義貸しの危険性①
携帯電話の名義を貸した場合
利用者が不明である携帯電話が犯罪に利用された場合、「携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律」(携帯電話不正利用防止法)違反とみなされます。
携帯電話不正利用防止法とは、携帯電話契約時の本人確認義務、名義貸し行為の禁止を定めている法律です。違反すると罰則があります。
- 契約者が、本人確認の際に虚偽の氏名等を申告することを処罰の対象とすること
- 携帯音声通信事業者に無断で、業として有償で通話可能な携帯電話等を譲渡することを処罰の対象とすること
- 自己が契約者となっていない通話可能な携帯電話等を譲り渡し又は譲り受けることを処罰の対象とすること
命令に違反すると、2年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処せられます。
参考:総務省「携帯電話不正利用法」
ほかにも携帯電話会社に対する詐欺罪(刑法246条)に該当し、違反すると10年以下の懲役となります。
人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
引用:e-GOV法令検索「刑法」
名義貸しでは、借りた側、貸した側ともに罪に問われます。
「闇金に迫られて仕方なく名義を貸した」という場合でも、犯罪者とみなされる危険性があると覚えてきましょう。
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闇金がすすめる携帯契約の実態とは?【実際にあった被害相談を3つご紹介】
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名義貸しの危険性②
銀行口座の名義を貸した場合
あなたの名義が犯罪に使われたことが発覚すると、あなたが渡した銀行口座は銀行によって凍結されます。
当然あなたは銀行口座を使うことができません。
預金もクレジットもあらゆるサービスが利用できなくなるのです。
「他の銀行の口座を使えばいいや」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、一度口座凍結されると、同一名義の銀行口座は使えません。
ここでの「使えなくなる」とは口座が凍結されるだけでなく、新規開設もできなくなるということです。
銀行口座の名義貸しトラブルは、身近に潜んでおり、注意が必要です。
具体的な例をご紹介します。
Q.「銀行口座を売ってくれませんか。売ってくれれば10万円お支払します」という電話がありました。生活が苦しかったので、応じると返事をしたところ、手続き書類が送られてきました。どうしたらよいでしょうか。
A.収入が得られるからといって、銀行口座の売買には応じないでください。
「振り込め詐欺」などの犯罪に売買された預金口座等が悪用されることから、その不正な利用を防止するため「犯罪による利益の移転防止に関する法律」が施行され、次のような者は刑罰の対象になります。
- 他人になりすまして預金口座を開設した者
- 預金口座を譲り渡し、または交付した者
- 預金口座を売買した者
- 預金口座売買等を勧誘、または広告等を行った者
参考:岩手県「こんなに危険!名義貸し」
つまり、銀行口座の売買は口座を買う側だけでなく、売る側も罪に問われるといえます。
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名義貸しの危険性③
他人の借金を抱えることになる
名義貸しに応じると「同一名義で新規口座、携帯電話を契約できない」「犯罪に加担したとみなされる」などのデメリットが挙げられます。
他にも「他人の借金を抱える」というリスクもあると覚えておきましょう。
なぜなら、名義貸しをしてしまうと返済義務は名義人、つまり名義を貸したあなたに生じるからです。
闇金に騙されて名義貸しをしてしまったとしても、法律的には返済義務はあなたにあります。
つまり、他人が融資を受ける際、自分の名前や銀行口座が使われていれば、たとえ身に覚えのないことであっても返済も迫られることになります。
少額であれば自分で返済することも考えられるかもしれませんが、金額が大きければ大きいほど返済も難しくなります。
知らないうちに作られた借金で、辛い思いをするのです。
このように、他人が作った借金であっても名義人が自分であれば、名義貸しをした自分に返済義務があるという仕組みが、名義貸しの最も恐ろしいポイントだといえます。
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3.名義貸しトラブルの解決方法
例として「闇金に名義を貸してしまい、いくらかのお金を受け取ったケース」を想定します。
まず闇金は、あなたの名義を使って金融機関からお金を借ります。
そしてその借りたお金の中から、謝礼としてあなたがお金を受け取ることになります。
一方で、金融機関からお金を借りているので返済の義務が当然に生じますが、その返済は自分たちでやるから大丈夫だと闇金は言ってきます。
しかし実際、闇金が金融機関へお金を返済することはありえません。
契約の名義はあなたの名前になっているので、法律的には返済の義務があなたに生じます。
後になってから金融機関から返済の督促が来て、そこで初めて被害にあったことに気付くのです。
では、被害にあったと気づいたらどう対処すれば良いのでしょうか。
ここからは3つご紹介します。
解決方法① 自分名義の借金を返済する
闇金が返済するめどが立たなければ、自分で返済して解決することも選択肢の1つです。
もし返済できずに滞納が続けば、あなたがブラックリスト入りするリスクがあるからです。
ブラックリスト入りを避けるために、自分で解決することも視野に入れましょう。
実際に融資を受けていなくても、契約上借金をしているのはあなたなので、納得いきませんが、自分の借金として対応する必要があります。
ただし、一時的に自分名義の借金を返済しても、根本的な解決はできません。
ご自身の闇金からの借金を含めて、闇金トラブルを根本から解決していきましょう。
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参考闇金が嫌がること7選と撃退方法【弁護士が徹底解説】
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解決方法② 警察に相談する
名義貸しトラブルは警察に相談することも有効です。
警察に相談する前に、以下の情報をできる限り集めておきましょう。
証拠となる情報から実害が出ていると判断されれば、警察が刑事事件として取り扱う可能性があります。
- 名義を貸した相手の氏名、電話番号、住所
- 名義を貸した際の契約書類など
- 名義を貸した際のやり取りが分かるもの(メールや電話の録音など)
- 名義を貸した相手との接点
ただし、警察には「民事不介入」という原則があり、お金の貸し借りなど個人間トラブルは対応しないのが基本です。
日々さまざまな事件を対処している警察にとって、金銭トラブルは重要度が低いからです。
名義貸しトラブルを弁護士に相談して解決できる見込みは非常に低いと考えておきましょう。
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参考【闇金問題は警察に頼らないほうがいい?】闇金問題の正しい解決方法
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解決方法③ 弁護士に相談する
闇金トラブルにあったら、弁護士への相談をおすすめします。
警察が対応できない個人間の金銭トラブルも、弁護士ならスピーディーな解決が期待できます。
法律の専門家である弁護士は、闇金の名義貸しの手口を熟知しており、その違法性を正式に指摘することが出来るからです。
闇金からの借金や嫌がらせなど、闇金トラブルは自力での交渉が非常に難しく危険ですが、弁護士が仲介することでスムーズに解決できます。
まとめ:名義貸しとは?解決方法はあるの?【弁護士が分かりやすく解説!】
名義貸しとは?解決方法はあるの?【弁護士が分かりやすく解説!】
- 名義貸しトラブルは闇金利用者が狙われやすい
- そもそも名義を貸すことは違法行為である
- 名義を悪用されると、口座や携帯電話が使えなくなる
- 名義を悪用されると、同一名義での新規口座開設、新規契約ができない
- 名義貸しトラブルにあうと、他人の借金を抱えることになる
- 警察では十分に対処してもらえない可能性がある
- 名義貸しなど、闇金トラブルは弁護士への相談がおすすめ
闇金に言われるがままに一度でも名義を貸してしまうと、多額の借金を背負わされるという恐ろしい結果を招きます。
ひとりで抱え込もうとせず、勇気を出して解決へと動き出しましょう。
特に昨今のコロナ情勢では、お金に困っている人が増えているため、それに伴って名義貸しなどの借金トラブルの被害件数も急増しています。
名義貸しを始めとした闇金トラブルは法律の専門家である、弁護士に相談して対処するのがベストでしょう。
ただし闇金問題は、弁護士にとっても解決が厄介な分野の1つです。
必ず、闇金問題を解決するノウハウをもった弁護士を選びましょう。
弁護士に相談すると、高額な費用がかかると聞いたことがある
このように費用面に心配がある方は、初回相談が無料の法律事務所に相談することをおすすめします。
初回相談で費用に関して相談することで、不安をあらかじめ解消できるでしょう。
また、無料相談で自分にあった弁護士を見極めることも重要です。
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