ホスト未収

ホストが勝手に入れたシャンパンの支払い義務はあるの?【ホストツケは弁護士に相談】

更新日:

  • 本記事の監修弁護士
弁護士 田島 聡泰 シン・イストワール法律事務所

監修者

弁護士 田島 聡泰

シン・イストワール法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。
注力分野:債務整理(自己破産・過払い金・闇金・ファクタリング)・養育費回収など

担当ホストに勝手にシャンパンを入れられた…
ホストに頼み込まれて入れたシャンパンの支払い義務はあるの?

今回はこのような疑問を解決していきます!

最近、ホストクラブに足を運んでいる女性の中には、気がつけば高額なホスト売掛金が発生してしまったという方も少なくありません。

特に、「ホストが勝手にシャンパンを入れてきたけれど、本当にそれを払わなくてはならないの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

この記事では、ホスト売掛金トラブルに強いシン・イストワール法律事務所の弁護士が、ホストが勝手に入れたシャンパンの支払い義務について、徹底解説いたします!

ホスト売掛金トラブルで悩んでいる方、掛け飛びするほど思い悩んでいる方は、記事を読んで解決していきましょう。

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ホストツケとは何か?

まず初めに、ホストツケとは何かについて、しっかりと確認しましょう。

「ホスト掛け」という言葉や仕組みになじみがあっても、実はしっかり知らないという方も少なくありません。

ホストの利用料金を立て替えてもらうシステムのこと

「ホストツケ」とは、お客さんが使った飲食代などの代金を、ホストクラブや担当のホスト自身が立て替える制度のことを指します。

ホストクラブでの利用金額を一時的に立て替えてもらい、後日まとめて支払うという仕組みです。

支払い期限は、月末やお店の締め日など、月に1度決められた期日であることがほとんどです。

多くのクラブでは、信頼のおける顧客に対してこのサービスを提供しています。

具体的には、担当ホストや推しのホストが決まっていて、数十万円~数百万円という大金を利用してくれる顧客に許されるシステムです。

支払いを待ってもらえる素敵なシステムに思える「ツケ」ですが、思わぬ落とし穴があるため注意しましょう。

落とし穴とは、利息のことです。

ホストクラブのツケでは、支払いの際に「利用料金+利息」を請求するケースがほとんどです。

この利息が、違法な利率で設定されることが多いため、悩んでいる女性が少なくありません。

貸金業法において、利息は15~20%までと定められています。

  • 元本の金額が10万円未満のときの上限金利 → 年20%
  • 元本の金額が10万円以上から100万円未満のとき上限金利 → 年18%
  • 元本の金額が100万円以上のときの上限金利 → 年15%

参考:日本貸金業協会「上限金利について」

法定利息が定められているにも関わらず、違法な利息を請求するホストクラブは実際に存在するのが現状です。

このような違法利息を請求されている場合、取り消しできる可能性があるため、今すぐ弁護士へご相談ください。

ホストクラブ側には、金利を高く設定してより多くの儲けを出すという狙いがあります。
参考ホスト未収が間に合わない女性必見!【最短即日で督促ストップする方法】

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ツケを滞納すると、どうなるのか?

ツケを滞納するとどうなるのか、順を追って説明していきます。

利用客の段階ごとに督促がエスカレートする傾向にあります。

  1. 利用客がツケ支払い期日に支払わないケース
  2. 支払い期日を過ぎ、担当ホストやホストクラブ側に督促されても支払わないケース
  3. ホストとの連絡を断ち切って、掛け飛びするケース

①利用客が支払い期日に支払わないケースでは、まず担当ホストの給料からツケが天引きされます。

給料が減って焦り始めた担当ホストは、利用客に対して取り立てを始めるでしょう。

担当ホストがとる行動

  • 電話・メールにて執拗に取り立て(日常生活に支障をきたすほど激しいケースも)
  • 利用者の自宅に行って、直接取り立てる
  • 職場や実家に連絡をする(ホストに通っていたことが、同僚や家族に知られるリスクも)

これらの取り立てを受けても利用客が支払いに応じない場合、さらに激しい取り立てを受けることになります。

②支払い期日を過ぎ、担当ホストやホストクラブ側に督促されても支払わないケースでは、以下のようにホストだけでなく、店の人も直接利用者に督促してくるでしょう。

さらに激化する取り立ての例

  • 店の経理を名乗る人が「支払わないと裁判を起こす」と電話・メールで連絡してくる
  • 実家に取り立てに押しかけ、利用客や家族が支払うまで居座る
  • 内容証明郵便で、利用客に督促をする
  • 「支払いできないなら、闇金で借りるか、風俗で働け」と言ってくる

ホストクラブ側も売上が支払われないことに焦りだし、取り立てがヒートアップする傾向にあります。

場合によっては、闇金での借金、風俗店で働くことを要求されることも。

実際に、海外の風俗で働くように指示される方もいらっしゃいます。

悪質ホストクラブの問題をめぐり、被害者女性が国会で野党のヒアリングに出席し、いわゆる“ツケ”の支払いのため、海外で売春するよう持ちかけられたことなど被害の実態を訴えました。

悪質ホストクラブの被害女性
「売掛金が払えなくなった時に海外を俺が紹介できるから、海外に行く?って。風俗の仕事」

支援団体は女性が海外に行って、行方が分からなくなるケースも見られると訴えます。

NPO法人「ぱっぷす」金尻カズナ理事長
「(女性が)出稼ぎに行くって最初おっしゃるんですね、それ以降会えなくなった方もいるので、若い女性が出稼ぎと称して出国して戻れなくなっているケースもあるんじゃないかと」

支援団体は、反社会勢力と繋がりのあるスカウトがホストと手を組み、女性を海外の風俗に斡旋していると指摘します。

参考:Yahooニュース「『売掛が払えなくなると海外での売春を勧められた』“悪質ホスト”被害 なぜ増加?【Nスタ解説】」

要求を受けると、闇金で借金が雪だるま式に増えたり、風俗店で心身の健康に支障をきたすリスクがあるため、おすすめできません。

執拗な取り立てに嫌気がさし、③ホストとの連絡を断ち切って、掛け飛びしようとしようとした場合、友人や家族に危険が及ぶでしょう。

利用客が掛け飛びした場合

  • ホストクラブのネットワークを使って、行方不明になった利用客を探しだす
  • 利用客の友人に「代わりに返済しろ」と脅迫する
  • 実家の家族に対し「お前の娘は借りた金すら返さない最低だ」などと罵倒する

ホストクラブには同業者のネットワークがあると言われており、掛け飛びしても簡単に連れ戻されてしまいます

また、あなたや家族だけでなく友人にまで危害が及ぶ可能性があるため、売掛金を放置するのは避けたいところです。

ホストクラブの中には、闇金のように激しい取り立てをする業者も少なくありません。

ホストクラブで女性客に高額な売掛金、いわゆる“ツケ”の支払いのため、売春をさせるケースなどが急増している問題で、自見消費者担当大臣は関係省庁と連携し、対策を検討する考えを示しました。

参考:Yahooニュース「政府が悪質ホストクラブ対策へ 関係省庁連携し検討」

国も問題視している、非常に深刻な問題です。

精神的に追い込まれる前に、弁護士へご相談ください。
参考ホスト売掛を飛ぶとどうなるのか?【よくある3つのケース弁護士がご紹介】

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勝手に入れられたシャンパンの法的位置づけって?

7.  ソフト闇金をそのまま利用しつづける危険性

ここまで、ホストツケについて、詳しく解決してきました。

次に、勝手に入れられたシャンパンの法的位置付け

無効または取り消し可能なケースが多い

ホストが勝手にシャンパンや高価なドリンクを注文し、その料金をホストツケにしてしまう行為は、多くの場合、無効または取り消し可能な取引と考えられます。

明確な同意なく行われるこのような行為は、消費者契約法により無効となることが多いです。

消費者契約法とは、事業者(ホストクラブ)が消費者(ホストクラブの客)との立場の違いを悪用して締結させた契約は無効・取り消しが可能と定める法律のことです。

ホストが勝手にシャンパンを入れ、利用客に多額のツケを背負わせた場合、契約取り消しできる可能性が高いと判断できます。

他にも、ホストツケを取り消しできるケースがあります。

ホスト売掛を取り消しできるケース

  • 利用客が泥酔していて判断能力がないときにツケをつくったケース
  • 売掛金の利息が貸金業法で定められている利息を超えているケース
  • ホストの取り立てが過激で、警察沙汰になるケース

これらのケースでは、ツケを適正な金額まで下げたり、帳消しにできる可能性が非常に高いと言えます。

時間が経てばたつほど事態が深刻化しますので、できるだけ早く相談することをおすすめします。

ホストツケトラブルは、売掛金トラブルの交渉に強いシン・イストワール法律にお任せください。最短即日で、取り立てをストップいたします。
参考未成年女性のホスト未収金トラブルを最短即日で解決する方法【弁護士が徹底解説】

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担当ホストに勝手にシャンパンを入れられたときの対処方法

 

① 店内で無理やり注文されそうになった場合

お店で楽しんでいる最中に、ホストがノリで高額なシャンパンを入れようとした場合、可能であれば録音をとりましょう。

録音をとっておくと「無理やり注文されたので支払い義務はない」と主張する際に証拠として役立ちます。

具体的には、以下の内容がはっきり分かるとベストな状態です。

  • 値段
  • お酒の名称
  • 勝手に入れられたという証明

勝手に入れられたという証明とは、「なんで入れたの?私注文してないよ」などの、ホストが勝手に行ったことだと分かる会話のやりとりのことです。

シャンパンを無理やり注文したという証拠があれば、のちに面倒なトラブルになっても、比較的簡単に解決することができるため、おすすめです。

ただし、ホストに録音していることがバレては本末転倒です。

担当ホストが逆上したり、そのあとの関係に危険な影響を及ぼすリスクがあります。

その場では言えないけど、録音をさりげなくするくらいならできる!という方は、是非お試し下さい。

② すでに高額なシャンパンを注文され、困っている場合

高額なシャンパンを注文された後日、請求に気づき、戸惑う方も少なくありません。

安心してください。後日であっても証拠を集めることは可能です。

ホストの連絡先を知っている場合、以下の確認をとりましょう。

  • ツケをつくった日付
  • 値段
  • お酒の名称
  • 勝手に入れられたという証明

これらの情報が取れれば、証拠として機能する可能性があります。

具体的には、以下のやり取りがあれば十分です。

あなた:「昨日、勝手に40万円の〇〇〇のシャンパン入れたの?」

ホスト:「そう、泥酔してる間に入れちゃった」

あなた:「私入れて良いって言ってないよね?お金ないから払えないし、勝手なことするならもう行かない。」

ホスト:「ごめん、来週アフターしてあげるから許して」

こちらのやり取りでは、ホストが非を認めているため、証拠として機能するでしょう。

LINEなどのトーク画面をスクリーンショットして、履歴が残るようにしておきましょう。

ホストツケを支払えないときの解決方法

ここまで、ホストツケは取り消し可能なケースが多いと説明しました。

では、実際にホストツケを取り消ししたいとき、どのような手順を踏めば良いのでしょうか?

弁護士が詳しく解説していきます。

警察へ相談しても、解決できない可能性が高い

ここまで弁護士への相談をおすすめしてきましたが、警察への相談をおすすめしないのには理由があります。

警察へホスト未収金トラブルを相談しても、解決できない可能性が高いからです。

警察には「民事不介入の原則」が存在します。

この原則のために警察はホスト未収金トラブルをはじめとする金銭トラブルを解決できないのです。

民事不介入の原則とは「借金などの債務不履行の問題は、司法権(裁判所)がつかさどるところで、警察が関わるべきではない」とするルールのことです。

民事不介入原則とは「個人の財産権の行使・親族権の行使・民事上の契約などは個人間の私的関係たるに止まり、その権利の侵害・債務の不履行などに対する救済は、もっぱら司法権のつかさどるところで、警察権の関与すべき事項ではない」と説明される。

参考:大阪府暴力追放推進センター「民事不介入原則の誤解」

つまり、警察で金銭トラブルの相談をしても「借金問題は当事者間、または裁判所で解決してください」と返される可能性があります。

ただし、暴力や脅迫など、目に見える被害・証拠がある場合は、警察へ相談しましょう。

警察が刑事事件として対応する可能性があります。

ご自身の状況に合わせて弁護士相談か、警察への相談を選択しましょう。

実は「警察に相談したけど意味がなかった」とショックを受けて、法律事務所へ相談に来られる女性が少なくありません。二度手間になる前に、弁護士へ相談してスピーディーに解決しましょう。

弁護士への相談だと最短即日で解決可能

ホストクラブで突然の高額なシャンパン代を押し付けられ、払えないで困っているあなたへ。

実害が出ないと対処してもらえない警察の反面、弁護士への相談はメリットが多いためおすすめです。

弁護士に相談するメリット

  • 最短即日で執拗なメールや電話をストップできる
  • ホストやホストクラブとの交渉は弁護士がすべて代行するので、あなたが相手と顔を合わせる必要はない
  • 弁護士が介入するため、感情的な話し合いではなく、冷静に交渉することができる
  • トラブル解決後「今後一切あなたと接触しない」と約束を取り付けることも可能
  • これまでの借金トラブルを解決した実績から、あなたに最適な解決方法を提案できる
  • 必要であれば自己破産などの法的な手続きで、あなたの生活の再スタートもサポート
  • 警察では対応できない個人間のトラブルも弁護士なら解決できる

警察への相談との大きな違いは、弁護士なら最短即日で督促メールや電話をストップできる点です。

ホストクラブのなかには、貸金業法や利息制限法を違反した売掛金を設定している事業者もいます。

これらの違法で悪質なホストクラブは、弁護士などの専門家に違法性を指摘され、ホストクラブの営業が存続できない事態を最も恐れています。

弁護士から電話が来た時点で「これ以上お客さん(あなた)とかかわると、弁護士や警察に摘発されて営業できなくなるかもしれないから、関わらないようにしよう」と考える事業者も少なくないのです。

結果、弁護士からの電話一本でホストクラブからの督促をストップさせることができます。

ただし、弁護士選びには注意しましょう。

もし、悪質な事業者に対して弱気になってしまう弁護士であれば、事態が悪化してしまうからです。

弱気な弁護士が交渉に失敗したら「弁護士に相談して逃げようとしたな?」などとホストクラブから責められ、借金を増額させられるなど、あなたが辛い立場になるリスクがあります。

シン・イストワール法律事務所であれば、ホストクラブとの金銭トラブルをスピーディーかつ円滑に解決いたしますので、ご安心ください。

闇金トラブルなどの借金問題を得意とする弁護士が、これまでか数多くの金銭トラブルを解決してまいりました。

日頃から悪質業者と交渉するノウハウを蓄積しているため、たとえ理不尽な要求をされても、最後まで徹底交渉いたします!

参考ホスト掛けの取り立てが実家に来た!【弁護士が対処方法3ステップをご紹介】

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まとめ:ホストが勝手に入れたシャンパンの支払い義務はあるの?【弁護士が徹底解説!】

まとめ

  • ホストが勝手に入れたシャンパンは、消費者契約法により、取り消される可能性が高い
  • ほかに、泥酔している間にツケをつくらされたり、利息が違法な場合も取り消しできる可能性が高い
  • ホスト売掛トラブルは自分で対処せず、弁護士への相談がおすすめ

今回は、ホスト未収金トラブルの相談事例と解決方法について、シン・イストワール法律事務所の弁護士が徹底解説してきました。

ホスト未収金をはじめとした借金トラブルは、今すぐ弁護士にご相談ください。

シン・イストワール法律事務所は、初回相談・着手金・通話料すべて0円で、ご相談を受け付けております。

ホスト掛けに関するトラブルは、迅速かつ的確な対応が出来る専門家に依頼しない限り終息しません。

しかしながら、ホスト掛けトラブルに対応している事務所はごく少数です。

その中でも、違法な取り立てすらいとわないホストに対して、的確な対応ができる事務所は、ほんの一握りです。

慣れな事務所が不適当な対応をした場合、状況が悪化することもありますので、依頼する弁護士は慎重に選ぶことをおすすめします。

「弁護士に依頼するかまだ迷っている」という方も、ご契約は無理強いはしませんので、安心してご相談ください。

シン・イストワール法律事務所は、相談料・着手金・通話料0円で、ご相談を受け付けております。

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