「最近の融資、利息が異常に高いな。なんでだろう?」
「お金を貸してくれている人の態度が、少し返済日が遅れただけで豹変した。」
今回はこのようなお悩みを解決していきます。
「最初は闇金と思わずに融資を受けていたが、金銭トラブルになってから相手が闇金だと気づいた」というケースは珍しくありません。
この記事では、正規の貸金業者を装う闇金の特徴、本当の正体が闇金かどうか見分けるポイントなどを徹底解説していきます。
金銭トラブルの相手が闇金だった場合に備えて、しっかりと理解していきましょう。
闇金でお悩みなら
シン・イストワール法律事務所へ 今すぐ
無料相談!
「弁護士に相談したらタダじゃすまないぞ!」
と脅されていても安心してご相談ください。 シン・イストワール法律事務所があなたを闇金から全力で守ります!
※ 債務整理受任に関しては弁護士との面談が必要ですが、諸事情により面談が困難な方はお気軽にご相談ください。 金銭トラブル相手は闇金?正規の貸金業者を装う闇金5選
かつての闇金は「怖そうな外見をしている」「口調が荒い」「反社会的な組織と関わりが深い」など、いかにもな特徴がありました。
しかし最近は、正規の貸金業者に成りすまして営業する闇金が増えており、その種類も手法も様々です。
ここでは、合法に見えがちでも実は闇金の可能性が極めて高く、金銭トラブルに陥りがちな貸金業者を5種類ご紹介します。
1. 個人間融資
個人間融資とは、貸金業者や銀行ではなく、個人間での金銭の貸し付け・融資のことを指します。
SNSやネットの掲示板などで、#個人間融資などのタグをつけ、
「面倒なやり取りは一切なし。収入がある方ならどなたでもお貸しします。」
「個人で融資している者です。収入証明があれば高額融資も可能です。」
と集客を行います。
その後、ダイレクトメッセージでの個人情報などのやり取りを経て、甘い審査で融資を行うという手順が特徴的です。
ネット上での投稿からは優しい・親切・安心といった印象を受けるかもしれませんが、最初だけです。
個人間融資では、出資法・利息制限法が定める上限金利を大きく上回る法外な利息で融資を行うのが一般的です。
返済が1日でも滞るとしつこく取り立てをしたり「個人情報をさらす」などと脅してくる可能性があります。
また、ネット上で活動する個人貸金業者のほとんどは、貸金業者としての登録をしていません。
通常、貸金業を営む場合、以下の2つの条件を満たす必要があります。
貸金業者の条件
- 国(財務局)または都道府県知事に貸金業者としての登録をする
- 出資法、利息制限法の範囲内で貸し付けを行う
2つの条件のうちどちらか一方でも欠けていれば、違法な貸金業者とみなされますが、ほとんどの個人間融資は両方とも満たしていないので、闇金であると判断できます。
このような貸金業者と金銭トラブルになっている場合は、闇金業者ではないかと一度疑ってみるといいでしょう。
-
個人間融資とは?闇金なの?【手口や危険性をご紹介】
続きを見る
>> 闇金や借金のトラブルを弁護士に"無料"で相談する
2. 090金融
090金融とは、電話番号が固定電話ではなく090や080、070といった携帯電話番号から始まる貸金業者のことで、最もメジャーな闇金の形態です。
090金融として携帯電話の番号を使い捨てて営業するのは、警察が電話番号から事務所を追跡するのを避け、摘発のリスクを低くするという目的があります。
貸金業者としての登録の際、固定電話や事務所の所在などの情報が必要です。
固定電話も事務所も持っていない090金融は、必然的にこの登録をしていないといえます。
090金融は、一般的に以下のような方法で集客を行うので注意が必要です。
090金融の手口
- 顧客名簿などから、直接電話する
- SNSのダイレクトメッセージでやり取りする
- インターネット掲示板で、お金を借りたい人を探す
- 街中の広告(ティッシュや看板など)で募る
携帯電話での集客は違和感がないかもしれませんが、やり取りの相手の正体が実は闇金である可能性が高いので覚えておきましょう。万が一、金銭トラブルに発展している場合は、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
-
090金融って闇金なの?【悪質な手口や対処法を解説】
続きを見る
3. 偽装質屋
偽装質屋とは、客が持参した品物(質草)を査定し、品物に相当する金額を融資する仕組みで、法外な手数料を稼ぐ業者のことです。
「質草はなんでもOK」と集客をして、たとえ壊れた時計が質草でも数万円の融資を行います。
質草は質屋を装うための道具なので、質草自体の価値はどうでも良いのです。
偽装質屋の取引の流れ
- 客が持参した品物(質草)を査定し、品物に不相応な金額を融資
- 利用者は、期日までに融資額と質料と呼ばれる利息や質屋保管代を支払う
期日までに元金と質料が支払えた場合、質草が利用者の元に戻る
元金と質料が支払えない場合、取り立てや嫌がらせをして借金を回収する
偽装質屋の仕組みは通常の質屋と同じに見えますが、以下のような違いがあります。
| 偽装質屋 | 正規の質屋 |
融資額 | 質草に対する融資額が不相応 | 質草に対する融資額は適正 |
利息設定 | 利息は法定利率を遥かに上回る 利息に加えて、高額な質料を請求する | 法律を遵守した利息設定 |
質流れ | 質流れは起こりにくい 返済できない場合、取り立てや嫌がらせをする | 支払いが間に合わなければ 質流れが行われる |
偽装質屋の正体は、闇金などの悪徳業者であるケースが多く、長期的に利息を詐取することを目的としています。
返済できない場合、預金通帳を提出させられたり、家族や職場に取り立てが行くなど、あらゆる手段で返済を求めてくるでしょう。
手遅れになる前に弁護士や司法書士に相談するなど、適切な対応をとりましょう。
-
偽装質屋とは?悪質な手口や危険性を徹底解説
続きを見る
>> 闇金や借金のトラブルを弁護士に"無料"で相談する
4. 違法ファクタリング
ファクタリングとは、専門の業者に売掛債権を買い取ってもらうことで、売掛金が入金される前に債権を現金化する方法のことで、仕組み自体は合法です。
一般的なファクタリングは会社などの法人が利用しますが、会社員個人が利用する「給料ファクタリング」というファクタリングのシステムも存在します。
給料ファクタリングとは、会社員が給料を受け取る権利を業者に買い取ってもらうことで、給料日よりも前に現金を手に入れる方法のことをいいます。
急な冠婚葬祭や借金の返済など、個人がすぐにお金が必要な時に使われる資金調達方法です。
一般的なファクタリングと給料ファクタリングの違いを表で確認してみましょう。
| ファクタリング | 給料ファクタリング |
利用者 | 会社(法人) | サラリーマン(個人) |
相手先 | 取引先 | 勤務先(職場) |
業者が買い取るもの | 売掛債権(会社の売掛金) | 勤務先から受け取る給料 |
ファクタリングの仕組み自体は合法ですが、中には悪質な違法業者が潜んでいます。違法ファクタリング業者には、以下のような特徴があります。
- 利息が出資法・利息制限法を大幅に超えている
- 手数料が高額
- 債権譲渡通知へのサインを求められる
→債権譲渡通知は債権者である利用者が用意しなければならないが、相手の業者から債権譲渡通知が届くこと自体おかしい - 契約書が用意されない、破棄される
→闇金などの悪徳業者は、契約内容が違法だと自覚しているので契約書を残したがらない。紙面上では合法的な内容でも、契約を守るつもりがないので、利用者に破棄を指示することも。 - 取り立てがしつこい、嫌がらせが陰湿
いま利用しているファクタリング業者がこれらの特徴に当てはまる方、そうした業者と金銭トラブルになっている方は、その業者が闇金である可能性が高いです。弁護士や司法書士に相談しましょう。
-
ファクタリング業者は闇金?【リスクや対処法を徹底解説】
続きを見る
5. システム金融
システム金融とは、中小事業主や個人経営者をターゲットとした違法貸金業者のことをいいます。
システム金融に申し込むと、手形や小切手などを送るよう指示され、それに応じて現金を融資してもらう仕組みです。
返済できた場合、手形や小切手は利用者のもとに戻りますが、返済できない場合は決済されてしまいます。
保証人や担保が不要で、即日融資が可能なシステム金融は「資金繰りに困って、今すぐ現金が必要」という企業が利用するケースが多いようです。
便利である一方、金利が異常に高いのが特徴です。
低いところで年利で800パーセント、悪質なシステム金融だと年利2,000パーセントなんていうところもあります。
通常の貸金業者の場合、支払いが難しければ、期日を延期してもらったり返済を待ってもらったりできますが、システム金融はそれができません。
企業は、手形や小切手を半年間で2回不渡りにすると、銀行取引が停止処分となり、倒産してしまいます。
システム金融は、手形や小切手を人質にして法外な利息や手数料を稼ぐ、悪徳な貸金業者です。
>> 闇金や借金のトラブルを弁護士に"無料"で相談する
-
システム金融とは?【手口や対処法をご紹介】
続きを見る
金銭トラブル相手が闇金かどうか見分ける3つのポイント
ここまで、正規の貸金業者を装う闇金を5種類ご紹介しました。
では実際に闇金かどうか判断するにはどこに注目すればよいか、3つのポイントを具体的に解説していきます。
1. 貸金業者としての登録をしているか
通常、貸金業を営む際は、貸金業者としての登録をする必要があります。
貸金業の登録先は、財務局長か都道府県知事のいずれかとなり、どちらに登録申請をするかは営業所の所在地によって変わります。
登録を受けないで貸金業を営むと、無登録営業として、法律によって罰せられます。
引用:日本貸金業協会「貸金業を始めるには」
では、貸金業者としての登録をしているかどうか、どのように確認すれば良いのでしょうか。
金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス 」の利用がおすすめです。
業者名や事務所所在地などの基本的なデータを入力すれば、正規の貸金業者か闇金かどうか簡単に判断できます。
「正規の貸金業者のように見えて、実は闇金だった」という事態を避けるために、借り入れを行う前に必ず検索するようにしましょう。
2. 利息は上限金利を守っているか
出資法や利息制限法では、それぞれ上限金利を設けています。
利息制限法の上限金利(超過すると民事上無効):貸付額に応じ15%~20%
出資法の上限金利(超過すると刑事罰):20%
利息制限法の上限金利を超える金利帯での貸付けは民事上無効で、行政処分の対象にもなります。出資法の上限金利を超える金利帯での貸付けは、刑事罰の対象です。
引用:金融庁「貸金業法のキホン」
ぜひ一度、ご自身の融資の利息を確認してみましょう。利息制限法が定める利率を超えていたら、相手は闇金だと判断できます。
3. 固定電話、事務所は実在するか
貸金業者としての登録をする際、固定電話番号や事務所の所在地の提示が求められます。
そのため、固定電話や事務所を構えずに営業している貸金業者は、必然的に貸金業者としての登録をしていない違法業者と判断できます。
「お金を貸してくれている人が携帯電話でしか連絡してこない」「事務所の住所は聞いたことがない」という心当たりがある人は、闇金を疑ったほうがいいかもしれません。
実は相手が闇金だった!金銭トラブルを解決するには
自力で交渉するのは非常に危険
闇金問題を自分1人の力で解決しようとするのは、無謀なのでおすすめできません。
闇金は非常に危険で恐ろしい組織なので交渉次第では、逆上されて嫌がらせがエスカレートしたり、かえって理不尽な融資条件を強いられたりなど、交渉する前より立場が悪くなるかもしれません。
交渉が失敗した場合、あなただけでなく家族や同僚など周囲の大切な人を危険な目に晒してしまうことも。
闇金問題は、非常に複雑で危険なので、弁護士などの専門家に任せましょう。
>> 闇金や借金のトラブルを弁護士に"無料"で相談する
警察に相談しても意味がない
闇金問題を警察に相談しても、基本的に対応してくれません。
警察には民事不介入の原則があること、闇金問題よりも大きな事件のほうが優先度が高いことが理由として挙げられます。
相談したところで「民事不介入なので、当事者同士で解決してください」と帰されるケースも多く存在するのです。
また、警察に相談した事実が闇金にバレると、かえって嫌がらせが悪化するかもしれません。
原則として、闇金問題を警察に相談して解決する期待は持てません。信頼できる弁護士・司法書士に相談するほうが有効だといえます。
ただし、脅迫や暴力などの実害や、実害を受けたという目に見える証拠があれば、すぐに警察へ相談しましょう。
実害が発生している場合は、刑事事件として対処してくれるでしょう。
信頼できる弁護士に相談するのが解決の近道
闇金に関わる金銭トラブルで困ったら弁護士への相談がおすすめです。
法律の専門家である弁護士は違法業者である闇金の違法性を正式に指摘することが出来ます。
借金の無効化はもちろん、取り立て行為を即日で停止させることも可能です。
そのため多くの闇金は弁護士のことを非常に恐れており、弁護士が介入通知を知らせただけで取り立てが完全にストップすることもあります。
弁護士費用が気になる方もいるかもしれませんが、最近では電話やメールでの無料相談を実施している弁護士も増えてきていますので、資金で困っている方はこうした無料サービスを利用してみましょう。
>> 闇金や借金のトラブルを弁護士に"無料"で相談する
まとめ:金銭トラブルの相手が実は闇金だった?!【対処法を弁護士が徹底解説】
- 闇金とは、出資法が定める上限金利を超える高い利率でお金を融資し、儲ける悪質な貸金業者のこと
- SNS金融、違法ファクタリング、システム金融など、正規の貸金業者を装う闇金は多い
- 金銭トラブル相手が闇金かどうか判断する際は「貸金業者の登録の有無」「上限利息を守っているか」「固定電話、事務所の所在」の3点をチェック
- 闇金トラブルで困ったら弁護士に相談するのがオススメ!
今回は正規の貸金業者に成りすまして営業する闇金をご紹介しました。
記事内でも触れましたように「金銭トラブルの相手が、闇金だと後から気づいた」というケースは少なくありません。
闇金から一度でも借り入れをしてしまうと、半永久的に完済できない負の連鎖に巻き込まれてしまうでしょう。
万が一闇金を利用してしまった時は弁護士に相談することでスムーズに問題を解決することができます。
相談には相当お金が掛かるのではないのか、またきちんと相談に乗ってくれるのだろうかと気になっている人もいるかもしれません。
弁護士依頼にはもちろん費用は掛かりますが闇金に返済を続けるよりもずっと安い金額で済みます。
シン・イストワール法律事務所は、これまでに10,000件以上の闇金問題を解決してまいりました。
闇金問題のノウハウや経験が豊富なシン・イストワールへ、まずはお気軽にご相談ください。
今なら電話・メールでの無料相談を受け付けております。