サラ金とは?
続いてはサラ金についてご紹介していきます。
サラリーマンをターゲットに集客している貸金業者
サラ金とは「サラリーマン金融」の略で、サラリーマンをターゲットとした融資を行う消費者金融やカードローンのことを指します。
アイフルやプロミスといった大手消費者金融も、街中で営業する小規模な街金も、サラリーマンをターゲットとしているので「サラ金」に該当します。
とはいえ「サラ金」という言葉に対してマイナスのイメージを持っている人もいるかもしれません。
これは一昔前に「サラ金」と名乗る悪徳業者が多く存在していて、上限金利を超える貸付け、激しい取り立てといった違法行為が当たり前のように行われていたことが原因です。
ですが最近では、法整備によって悪徳業者は激減し、悪いイメージを持つ「サラ金」という単語も使われないようになってきました。
街金とサラ金の違い
上でもご説明したように「サラリーマンをターゲットとした貸金業者」という意味では、大手消費者金融も街金もサラ金ということになります。
ですので街金はサラ金の一種という解釈が正しいと言えるでしょう。
-
参考公務員が闇金を利用してはいけない理由と対処法
続きを見る
街金と闇金を見分ける3つのポイント
では街金と闇金を見分けるにはどんな着眼点を持てば良いのでしょうか?
結論から申し上げると以下の3点から比較してみましょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 借入利率
街金と闇金は借入利率という観点から見分けられます。
こちらの法定利率を守っているのが街金、違反しているのが闇金です。
ここでは具体例として街金・闇金の借入利率の事例をご紹介します。
街金の借入利率
- 街金A
利用限度額:1万円~100万円まで
借入利率(実質年率):14.95%~17.95% - 街金B
利用限度額:1万円~50万円
借入利率(実質年率) :18% - 街金C
利用限度額:5万円~30万円
借入利率(実質年率):18.0%
闇金の借入利率
- 闇金X
利用限度額:20万円まで
借入利率(実質年率):1042%~1095% - 闇金Y
利用限度額:5万円~50万円
借入利率(実質年率) :1042% - 闇金Z
利用限度額:30万円まで
借入利率:(実質年率) 1130%
闇金の設定する利息が以下に異常であるかが分かりますね。
-
参考出資法ってどんな法律なの?【弁護士が分かりやすく解説します】
続きを見る
2. 住所や電話番号
住所や電話番号を調べてみるのも有効な見分け方です。
正規の業者である街金はしっかりと事務所を構えて固定電話も設置しているので、正しい住所・電話番号を公表しています。
これに対して違法業者の闇金は警察に見つかることを恐れて、デタラメの住所・電話番号を公表していることがほとんどです。
そもそも事務所すら構えていないことだってあります。
貸金業者を利用するときは、チラシやホームページに住所や電話番号が記載されているか、もし記載されていたら、その住所・電話番号はデタラメかどうか確認しておきましょう。
-
参考闇金の電話番号を調べる方法【弁護士が詳しく説明します】
続きを見る
3. 貸金業者番号
日本では貸金業を登録する際は、国や都道府県などの行政機関から貸金業登録を済ませる必要があります。
貸金業登録を済ませると登録番号が付与されるのですが、この番号をしっかりと記載しているか、デタラメかどうかで見分けることも可能です。
業者のホームページやチラシに登録番号が記載されていない場合、相手は無登録営業している闇金の可能性が高いです。
万が一記載されていたとしても、その番号がデタラメである可能性があります。
金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を利用するなどして、登録番号が正確かどうか確認しておきましょう。
金融庁の登録貸金業者情報検索入力ページの画面
街金を利用する危険性・注意点
続いては街金を利用する際の注意点について解説していきます。
街金を利用する際の注意点は以下の4つ。
- 金利が高いので返済できなくなる可能性がある
- 業者によっては審査が厳しいことがある
- 業者によっては取り立てが激しいことがある
- 闇金が紛れていることがある
危険性1. 金利が高いので返済できなくなる可能性がある
いくら合法とはいえ街金の利息は法定利率すれすれの高さです。
具体的な数字を用いてみましょう。
例えばあなたが借入金利が年利18%の街金から20万円借り入れたとしましょう。
年利18%ということは月利に置き換えると1.5%になります。
つまり毎月利息が3000円増えることになります。
もし1年掛けて返済するとなると必要な利息は3000円×12ヶ月の3万6千円に上ります。
とてもカンタンに返済できるとは言い切れません。
街金を利用する際は十分な返済計画を立ててから借り入れるようにしましょう。
万が一返済できない場合は、債務整理などの借金減額手続きを取るのがオススメです。
-
債務整理とは?メリットやデメリットは?【闇金でお困りの方必見】
続きを見る
危険性2. 業者によっては審査が厳しいことがある
街金もひとつの会社であり、利益を稼がなくてはなりません。
貸し倒れのリスクを気にせず緩い審査で貸付けを行えるほどの余裕がない街金業者だと、審査が厳しいこともありますので油断しないようにしましょう。
もしも街金の審査に通らなかったとしても闇金に手を出してはいけません。
生活保護制度や生活福祉金貸付制度を利用するなどして、安全に借金問題に対処していきましょう。
-
生活費のために闇金を利用してはいけない理由と対処法
続きを見る
危険性3. 業者によっては取り立てが激しいことがある
街金によっては取り立てが厳しいことがあります。
返済が遅れたり、連絡を無視した場合、契約書に記入した利用者の個人情報を元にしつこく電話を掛けてきたり、家で待ち伏せしていることもあります。
どんな理由であっても、こうした取り立ては違法行為であり、法的な処置で対処することができます。
弁護士や司法書士といった法律の専門家に相談するのが良いでしょう。
-
【超怖い...!】闇金取り立ての恐ろしい体験談とストップ方法をご紹介
続きを見る
危険性4. 闇金が紛れていることがある
ホームページやチラシを見る限りは安全な街金だったとしても、実際に利用してみたら闇金だった、なんてことも珍しくありません。
・チラシに書かれていた合法の借入金利は嘘だった
・契約書を見せてくれない、破棄された
・事あるごとに理不尽な手数料を請求される
こうした業者は表向きは正規の街金でも、実態は闇金で裏に恐ろしい組織が絡んでいることもあります。
だからといって無理に縁を切ろうとすると相手を逆上させて状況が悪化することもあります。
弁護士や司法書士、法テラスといった専門機関に相談することで適切な対処法を取っていきましょう。
街金トラブルの対処法
法律を遵守している街金とはいえ、借金が溜まって返済できない、実は相手が闇金だった、といったふうに様々な被害事例が考えられます。
こうした被害に巻き込まれた時、どんな対処法を取っていけば良いのでしょうか?
警察に相談する
ひとつめの解決方法は「警察に相談する」という方法です。
もしもあなたが街金からの取り立てによって苦しんでいるなら、警察が対処してくれる可能性があります。
ただし、警察には「民事不介入の原則」があるため、注意が必要しましょう。
「民事不介入の原則」とは、借金トラブルなどの個人間の紛争に、警察は原則介入しないというルールのことです。
「借金の返済日で揉めている」と警察に相談しても「当事者間で話し合って解決してください」と帰されるケースも少なくありません。
しかし、街金からの取り立てで脅迫・暴力など、目に見える証拠がある場合は、刑事事件として取り扱ってもらえる可能性があります。
証拠がある場合は警察への相談がおすすめですが、無い場合は弁護士へご相談ください。
-
【闇金問題は警察に頼らないほうがいい?】闇金問題の正しい解決方法
続きを見る
弁護士に相談しよう
街金などの借金トラブルで困ったら弁護士への相談がおすすめです。
万が一相手の街金が闇金だった場合、法律の専門家である弁護士は違法業者である闇金の違法性を正式に指摘することが出来ます。
借金の無効化はもちろん、取り立て行為を最短即日で停止させることも可能です。
そのため多くの闇金は弁護士のことを非常に恐れており、弁護士が介入通知を知らせただけで取り立てが完全にストップすることもあります。
悪徳業者と縁を切るなら弁護士がオススメなのです。
弁護士費用が気になる方もいるかもしれませんが、心配ご無用!
最近では電話やメールでの無料相談を実施している弁護士も増えてきていますので、資金で困っている方はこうした無料サービスを利用してみましょう。
ポイント
「相手の街金は合法だけど借金が返済できない!」といった場合でも弁護士に相談すれば適切に対処してくれます。
具体的には債務整理と言って借金を減額したり帳消しにする手続きを組んでくれるのです。
債務整理を行えばあなたが街金から抱える借金を減らす or ゼロにする事ができるかもしれません。
債務整理について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください「【闇金でお困りの方必見!】債務整理とは?メリットやデメリットをご紹介」
まとめ:街金とは?お金を借りても大丈夫?【闇金やサラ金との違い】
- 街金とは街中に営業をを構える小規模な消費者金融のこと
- 街金は法律を遵守しているのに対して闇金は法律を違反している悪徳業者
- サラリーマンをターゲットとして貸金業者をサラ金と言い、街金はサラ金の一種
- 街金と闇金を見分ける時は住所や電話番号、貸金業登録番号を確認しよう
- 街金が実は闇金だった時は弁護士に相談して縁を切ってもらおう
- 街金への借金が溜まって困った時は弁護士に相談して債務整理の手続きを行おう
今回は、街金と闇金・サラ金の違い、街金の被害にあった時の対処法について、シン・イストワール法律事務所の弁護士が解説しました。
街金は、貸金業登録をしている正規の貸金業者ですが、その正体は闇金だったというケースも少なくありません。
特に昨今のコロナ渦では、リストラや集団解雇によってお金に困っている方が増え、街金を始めとした消費者金融を利用する方が多くなっています。
お金に困った消費者心理に付けこみ、悪質な街金、闇金も増加しているのです。
もし「街金が闇金と疑われる場合」や「街金への借金が多すぎて困っている場合」は、借金解決に強い弁護士への無料相談をおすすめします。
シン・イストワール法律事務所は、これまでに数多くの借金問題を解決してきました。
手ごわい交渉相手でも、弁護士があなたに代わって徹底交渉いたします。
シン・イストワール法律事務所なら、最短即日で取り立てをストップできます。
ノウハウを知り尽くしたシン・イストワール法律事務所へ、安心してご相談ください。
電話・メールの相談を無料で受け付けております。