養育費請求調停に向けて準備することは?有利に進めるコツが知りたい!
今回はこのようなお悩みを解決していきます!
養育費について当事者同士で解決できない場合、養育費請求調停にて取り決めをまとめます。
実は、養育費請求調停で聞かれることは決まっており、有利に進めるコツも存在するのです。
本記事では、養育費請求調停で聞かれること5つと有利に進めるコツについて、シン・イストワール法律事務所の弁護士が徹底解説していきます。
「養育費調停」と呼ばれるものには種類がありますが、今回は「養育費請求調停」についての説明です。
【名称】 | 【説明】 |
養育費請求調停 | 養育費の支払いについて取り決めをする調停 |
養育費増額請求調停 | 過去に取り決めた養育費の金額について、受取人が増額を請求する調停 |
養育費減額請求調停 | 過去に過去に取り決めた養育費の金額について、支払人が減額を請求する調停 |
養育費請求調停の準備でお困りの方、養育費回収でお悩みの方は、弁護士と一緒に解決していきましょう。
今回のテーマ
- 養育費請求調停で聞かれることは主に5つ
- 養育費請求調停の流れ
- 養育費請求調停を有利に進めるコツ3選
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養育費請求調停で聞かれることは主に5つ
実は、養育費請求調停で聞かれることは決まっています。
つまり、あらかじめ回答を用意しておくことで、円滑に調停を進められるのです。
実際に養育費調停では、元夫婦が別室で調停委員の質問に答えていく形式が一般的で、原則元配偶者と顔を合わせる必要はありません。
それでは、養育費請求調停で聞かれることを見ていきましょう。
聞かれること① 現在の収入・生活状況について
養育費請求調停では、具体的な養育費の金額を決めるために、あなたの収入・生活状況について詳しく聞かれます。
なぜなら、あなたの収入・生活状況に応じて養育費の受取額が変動するからです。
少ない収入で申告しておけば、多めに養育費を受け取れるからお得?
このように考えるのは危険なので、おすすめできません。
養育費請求調停では、主張の裏付けとなる根拠が必要だからです。
もし虚偽の申告をした場合、調停委員の信頼を損ない、その他の主張についても不利に進む可能性があります。
養育費請求調停では、調停委員の信頼を得ることが重要です。
質問に対して正直に答えるようにしましょう。
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聞かれること② 養育費の希望額とその理由
養育費請求調停では、あなたが希望する養育費の額とその理由について聞かれます。
重要なのは、根拠を示しながら主張することです。
子供の年齢・人数、ご自身の生活状況、元配偶者の収入状況について具体的に提示しましょう。
「養育費算定表」で相場額を調べたり、計算しておくのも有効です。
養育費請求調停では、根拠に基づいて主張することが重要です。
あらかじめ詳しく準備しておきましょう。
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聞かれること③ 養育費の支払い方法について
養育費請求調停では、実際の支払い方法についても具体的に取り決めます。
どの銀行口座を使うのか、支払い日はいつなのか、確実に受け取れる方法を選びましょう。
「せっかく取り決めたのに相手に逃げられた」なんてことが無いように、詳しく決めておくことをおすすめします。
聞かれること④ 養育費の支払い期間について
「子供が何歳になるまで養育費を支払うか」についても、養育費請求調停で決められます。
実は、養育費の支払い期間は具体的に定められていません。
養育費は「子供が社会的に自立するまでの費用」と定義されており、年齢について「20歳まで」「高校・大学卒業するまで」などと具体的には決まっていないのです。
支払い期間については、子供の将来設計に合わせて柔軟に検討しましょう。
取り決めた後に変更するには手続きが改めて必要になるなど、面倒なことが予想されるので、慎重に決めておくことをおすすめします。
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聞かれること⑤ 特別費用はどう対応するか
「特別費用」とは、養育費に算定されないイレギュラーな出費のことです。
月払いの養育費には、基礎的な生活費や最低限の学費が含まれているのが一般的ですが、以下の特別費用は定められていません。
- 病気やけがの治療費
- 部活動や習い事の費用
- 私立学校の入学金、授業料
- 海外留学する費用
これらの費用は養育費に算定されませんが、子どもの養育のために必要な費用で、両親が公平に負担すべき費用と言えます。
イレギュラーな費用については「特別費用」として、分担方法をあらかじめ決めておくことが重要です。
例えば「領収書として保存しておき、1年ごとに折半する」「お互いの資産状況を見て、負担の割合を決める」などの分担方法となるケースが多いと言われています。
ここまで5つのことについて、両者の意見がまとまったら「調停調書」と呼ばれる公正証書にまとめられ、養育費請求調停は終了です。
養育費請求調停の流れ
次に、養育費請求調停の申立てから終了までの流れをご紹介します。
一般的に、養育費請求調停は申立てから終了まで、スムーズにいくと半年ほどと言われています。
流れ① 家庭裁判所に申し立てる
養育費請求調停を決心したら、家庭裁判所へ申し立てましょう。
申立ての際は、必要書類を漏れなくそろえることが肝心です。
基本的に裁判所のホームページからダウンロード可能なので、問題なく記入できるでしょう。
戸籍謄本、収入関係の資料については、個人で用意する必要があります。
他にも、養育費請求調停の申立てには以下の費用が必要です。
費用
- 収入印紙1200円(子供一人につき)
- 郵便切手100円2枚,84円10枚,10円20枚
これらの書類、費用を準備したら、家庭裁判所へ提出しましょう。
注意が必要なのは、相手方の住所地の家庭裁判所に提出するというルールです。
ご自身の住所地の裁判所ではないので、事前に調べて行くようにしましょう。
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流れ② 調停期日が決定する
提出した書類が問題なく受理されたら、調停を行う日(調停期日)の初回が決定されます。
家庭裁判所が申立書を参考に調停期日を調整した後、あなたと元配偶者双方へ調停期日呼出状を送付します。
申立てから呼出状が届くまでおよそ2週間、調停期日まで1か月ほどかかります。
「申立書類に不備があり、なかなか調停期日が決まらない」といったケースは少なくありません。弁護士に任せると、手続きがスムーズです。
流れ③ 初回の期日に出頭する
調停期日になったら、所定の家庭裁判所に出頭しましょう。
馴染みのない調停委員と接するため、緊張する方も少なくありません。
調停委員に対し、特別緊張する必要はありませんが、以下の3つを心がけると調査委員に対して好印象となり、手続きもスムーズです。
調停委員と話す時に気を付けること
- 礼儀正しく、冷静に振る舞う
- 主張は簡潔に伝える
- 根拠をもって発言する
一般的に、初回の調停では裁判官1人と調停委員2人で進行されます。
ケースによって差がありますが、あなたと元配偶者は別室に案内され、30分毎に交互で調停委員と話すといったケースが一般的です。
「1人では心配」「準備に漏れがありそうで不安」という方は、弁護士に相談しましょう。
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流れ④ 調停が不成立の場合は、審判へ移行する
話し合いがまとまり、取り決め内容を「調停調書」を作成したら、養育費請求調停は終了です。調停がまとまらない場合、審判手続きへ自動的に移行されます。
「審判」とは、裁判官が双方の主張と提出書類を参考にしたうえで、養育費について決定する手続きです。
調停では、当事者同士の主張をすり合わせることが原則ですが、審判では、裁判官が法律的な観点から判断します。
取り決め内容が決まったら「審判書」を作成して終了です。
養育費請求調停を有利に進めるコツ3選
ここまで、養育費請求調停で聞かれること5つ、養育費請求調停の流れについて詳しく解説しました。
最後に、養育費請求調停を有利に進めるコツを3つご紹介します。
養育費請求調停をお考えの方は、コツを知っておくとスムーズに進むので、一緒に理解を深めていきましょう。
コツ① 養育費の相場額と適正額を把握しておく
養育費請求調停をスムーズに進めるために、まずは相場額とあなたの適正額を把握しましょう。
相場額は、子供の年齢・人数、あなたと元配偶者の収入状況によって変動するので「養育費算定表」での確認がおすすめです。
養育費算定表には、子供が3人までのケースまでしか記載されていません。
お子さんが3人以上いらっしゃる方は、計算式で算出してみましょう。
ただし、相場額 = 適正額ではないことに注意しましょう。
養育費の相場額は、実際の生活状況や資産状況は考慮されていないからです。
相場額を知って満足するのではなく、様々な要素を加味したうえで適正額を算出しましょう。
自力で養育費請求すると「適正額で受け取れなかった」失敗が起こりがちです。
適正額でしっかり交渉するためにも、弁護士に相談しましょう。
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コツ② 主張の根拠を準備する
養育費請求調停では、根拠に基づいて主張することが最も重要と言われています。
根拠があると主張が通りやすくなるだけでなく、調停委員への印象も良いからです。
実際の養育費に関する話し合いでは、感情的になる方が多く、場合によっては不利に働くこともあります。
しかし、根拠を示しながら冷静に主張することで、調停委員と信頼関係を築き、スムーズに話を進められるでしょう。
主張の根拠は、様々な事態を想定して可能な限り多く用意しましょう。
準備の進め方は、経験豊富な弁護士に相談することで、漏れなくきちんと済ませられます。
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コツ③ 弁護士を味方につける
養育費請求調停を有利に進めるためには、信頼できる弁護士を味方につけることも重要です。
ここまで「調停委員と信頼関係を築くことが肝心」とご説明しましたが、実際のところ簡単ではありません。
法律的な知識や経験を持たない個人がいきなり養育費請求調停に出頭して、緊張の中で適切に応答することは難しいのです。
そこで、有効な方法が「弁護士を味方につける」ことです。
法律的な知識と経験を持つ弁護士があなたに代わって書類作成、応答の準備、裁判所とのやり取りを行うため、あなたには精神的負担がかかりません。
慣れない場所で1人で応答するには緊張しますが、弁護士であれば調停委員と対等に話を進めることが出来ます。
養育費請求調停をお考えの方は、弁護士に代行させることをおすすめします。
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まとめ:養育費請求調停で聞かれること5つと有利に進めるコツ【弁護士が徹底解説】
まとめ
- 養育費調停では、①現在の生活や収入状況、②養育費の希望額、③支払い方法、④支払い期間、⑤特別費用、5つのことについて聞かれる
- 養育費請求調停は申立てから終了までおよそ半年かかると言われている
- 養育費請求では、相場額と自分の適正額を知ることが重要
- 養育費請求調停を有利に進めるには、主張の根拠をあらかじめ準備すると良い
- 養育費回収では、弁護士を味方につけるとスムーズ
今回は、養育費請求調停で聞かれること5つと有利に進めるコツについて、シン・イストワール法律事務所の弁護士が解説いたしました。
養育費請求調停は、自分で進めることも可能ですが「適正額で交渉できなかった」「手続きに漏れがあり、想定以上に時間がかかった」失敗が起こりやすいのです。
納得いく結果にするために、早い段階から弁護士に相談しましょう。
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その為一度はお電話にてご事情や説明をを伺う時間をおとりいただくようにお願いしております。
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